TarotaによるTS創作や雑談などを記しています


by boychangegirl

TS薬を処方された

風邪をひいて寝込んで、二日目になって医者へ行った。
近所に最近出来た、内科・外科・小児科・呼吸器科と結構幅広く診ている医者だ。
初日は熱が高く、倦怠感も凄く、医者に向かう気力すらなかった為だ。
しかし、二日目ともなれば、夏の最中に寝続けて汗をかき続けるのも飽き、幾許かの気力も回復して、医者へ向かう事ができた。
平日、午後三時の待合室は親子連れが一組いるだけで空いていた。
この暑さに冷房が効いた室内も、今の俺には寒いだけで逆効果だった。
冷気を少しでも避けようと端に座り、マガジンラックの中から適当な雑誌を掴み拾い読む。
頭の中がフラフラと揺れるように回り、文章がちいとも入っては来ない。
程なく、診療室に呼ばれた。
その医者は一風変わった格好をしていた。

白衣-まぁ普通か。
眼鏡-半円型のスパルタ女教師というイメージの眼鏡だ。
帽子-星型の模様をしたトンガリ帽子だ。室内では帽子脱げよ!

白衣の下から覗くのは帽子に合わせた星模様長衣。
中世風の魔術師といったイメージの男が白衣を着て、パソコンを前にして座っていた。
頭がぐるんぐるんとして、比喩ではなく痛い。

「どうしましたか?」

魔術師風の医者は、こちらを見ずにパソコンに向かいキー操作をしながら尋ねてきた。

(なんだ?)

ちょっとムっとしながらも症状を話す。
男は聞いているのかいないのか、キーを叩きつづけている。
話し終わると手を止めて、男が初めてこちらを見た。
半月を思わせる眼鏡の奥に光る瞳は、力強い輝きを灯している。
その鋭さの所為か、冷房の影響か、背筋に寒いものが走る。

医者が下した診断は、ごく普通のものだった。
処方されるという薬も、ああ成る程という感じのもの。
なんだか拍子抜けしてしまう。
しかし、最後に付け加えた一言に、再び背筋が凍りつく。

「あと、あなたの願望を叶える薬も処方しておきましょう。
 療養中の暇を潰すにはピッタリだと思いますよ…。
 Tarotaさん…」

「え?」

最後のその一言は、退室するまでの短い間に発せられた言葉だ。
振り返ると既に扉は閉まり、確認の為に中に入るのも何だか気が引ける。
それよりも…。
逸る気持で会計を済ませ処方箋を受け取り、隣の薬局で薬を受け取る。
震える手で薬袋を確かめると、中に「TS」と刻印されたカプセル薬のシートが存在していた!!

b0006346_111677.jpg


薬を飲む迄がこんなに待ち遠しいなんて、今まで余り無かった。
帰ってから直ぐに試す訳ではなく、三食後に飲むという決まりを守る為だ。
慌てて飲んで、効果が無かったら勿体無いし。
それにしてもどんな効果なのだろうか?

幽体離脱して他人に憑依できるような薬なのだろうか?
その間、身体の方は自然治癒されていくとか?

それとも女性化する薬なのだろうか?
異性の身体で療養生活も愉しいものに!

はたまた、二人同時に飲むと入れ替わるとか?
くしゃみする度に入れ替わるのかな?やっぱ風邪薬だし(w)
[PR]
by boychangegirl | 2005-07-04 01:11 | 妄想