TarotaによるTS創作や雑談などを記しています


by boychangegirl

電話


携帯電話には見知らぬ番号が表示されている。
コールはもう4度目だからワン切りツー切りの類ではなさそうだ。
意を決して『通話』ボタンを押し、耳を当ててみる。

「俺だよ、俺!」

第一声はそれだった。
オレオレ詐欺!?

それにしては、声は可愛らしい女の子の声だ。

「俺だよ、俺!」

受話器の向こうの声は、届いていないのかと思ったのか、
甲高い声でもう一度繰り返して言った。

女の声で”俺”!? 

何だか気になって、話を合わせる事にした。

「ああ、お前か…どうした?」

「まいったよ…朝起きたらさぁ、女の子になっちゃってさぁ…」

「朝起きたら女の子ですとぉー!?」

少々興奮気味に問い返すと、相手は一瞬、怯んだような声を上げてから話を続けた。

「…そうなんだよ…。それでさぁ、下着とか服とか色々必要なんだけど今お金なくてさぁ…」

いきなり女の子になって、下着が必要ですとぉー!?
そこで思考回路は停止して、その後の辻褄は考えられなくなります。

「解った、金届けるから場所教えろよ!」

「それがさぁ…いきなり見ず知らずの部屋にいたから、よく解らないんだよね~」

「入れ替わりですか!?憑依ですか!?」

「?とにかく、この娘のだと思う口座番号を教えるから~振り込んでくれない?」

冷静に考えれば、見知らぬ女の子になったのなら服とか下着くらいあんだろ?
と突っ込みをいれられのだが、世の詐欺にかかっちゃう人々と同じく頭がパニックでして…

その後、振り込んだものの連絡はもう取れず、このお話が本当なのか詐欺なのか答えはアウターゾーンの中にあるのです…


という、この界隈限定の新手の「オレオレ」詐欺を考えたけどどうでしょうか?(笑)
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by boychangegirl | 2004-08-17 21:43 | 雑文